早朝に籾殻を調達。ほうれん草の点播と保湿被覆、ニンジン区の除草、遮光ネットの撤去を実施。
午後は遅れていた雑草対処を集中的に進行。
本日のトピックは、稲作地帯では大量に入手可能な資材、もみ殻の利点と欠点について。
06:00-06:30 籾殻調達
・地域の稲作農家を訪問し、運搬バッグ満載の籾殻を受領
・圃場へ搬入
・結論としては、アブラナ科の泥跳ね防止と、ニンジン出芽の保湿にのみ使用する。
雑草対策は、Flame Weeding方式と相容れないので見送り。
※一部の通路で試すかも

山積みのもみ殻。対処に困っている米農家も多く、比較的入手しやすい
【基礎】もみ殻の価値
- 物理改良:軽くて嵩(かさ)が出る=土に空気の道を作る/表土の泥はね防止。
- 保湿・保温:マルチとして乾き・暑さ・凍みを和らげる。
- 雑草抑制:表面を覆うと発芽光を遮断。
- 資源循環:地元で出やすく、安価&大量調達しやすい。
- 注意:生もみ殻はC/Nが高く分解が遅い→土に混ぜる時は窒素(油かす・鶏ふん等)を少量併用。
もみ殻くん炭は弱アルカリ→酸度矯正には良いが入れ過ぎ注意。
【実践】秋冬野菜で効果が大きい場面
- 泥はねを止めたいアブラナ科(黒腐・べと予防):株元1–2cmの薄敷きが有効
- 通路のぬかるみ・雑草抑制:5–8cm厚で長期に効く
- ニンジン出芽の保湿・クラスト防止:3–5mmの極薄掛け
【実践】秋冬野菜でデメリットが大きくなりやすい場面
1) ナメクジ/ワラジムシに弱い葉物(※敷くと隠れ家になる)
- 対象:レタス類、チンゲンサイ・小松菜・水菜、ホウレンソウ、春菊 など
- 理由:有機マルチの下は湿って暗く、ナメクジ・ワラジムシが急増。
- 起きやすい時期:播種~本葉2–3枚までの幼苗期、雨続きの秋。
- 対策:幼苗期は敷かない/株元3–5cmは空ける/くん炭の細帯(幅5–10cm)で囲むとやや入りづらい/トラップ併用。
2) 直まきの細かいタネ(厚くかけると出芽阻害)
- 対象:ホウレンソウ、ニンジン、ミズナ・小松菜、ラディッシュ など
- 理由:厚さ>5mmで芽が持ち上がらない、または過湿で立枯れ。
- OKライン:3–5mmの“うっすら”(土が透ける程度)なら有効(クラスト防止・保湿)。
- NG例:1cm以上の厚掛け/ベタ掛けで終日濡れっぱなし。
3) 秋どり終盤で“温まりたい”結球・肥大作物
- 対象:ハクサイ後半、キャベツの結球立ち上がり、ダイコンの太り始め など
- 理由:もみ殻は地温をやや下げる(白色で反射+蒸発抑制)。
→ 成長が鈍ることあり。 - 対策:保水が要る時だけ部分敷き(条間中心)、日照が弱い時季は控えめ。
4) タマネギ・葉ネギの定植直後(暖かい秋)
- 理由:首元が常時湿ると軟腐/カビ類が起きやすい。
- 対策:冷え込みが安定してから薄く(1–2cm)/首元は空ける。
5) ネズミ(ハタネズミ)被害が出る圃場の根菜列
- 対象:ニンジン、カブ、ビーツ など
- 理由:厚敷きは隠れ場所になる。
- 対策:通路だけに敷く/捕獲・忌避をセットで。被害が出ている畑は列上は敷かない。
06:30-08:00 播種(ほうれん草 Phase1)
・筋まきではなく点播で播種
・籾殻を薄く被覆し潅水(保湿・地温抑制を狙う)
08:30-10:30 雑草処理(ニンジン)
・ニンジン Phase1〜3 の畝の除草と床面整備
10:30-11:00 遮光ネット撤去
・全区画の遮光ネットを一斉撤去
・九月中旬で気温が落ち着き、遮光のデメリットが増してきたため判断
15:00-18:00 雑草処理(再)
・太陽熱マルチ設置時の隙間から発生した雑草を徹底除去
(アマランサス系の雑草。すぐに伸びる。。。)
・結実間近の個体があり、最優先タスクとして明日継続対応
Remark
・助っ人召喚時に土砂降りのなか作業し、きれいに太陽熱マルチを張れなかったところから雑草がたくさん生えてきたもの。畝使用時に対処しようかと思っていたが、看過できないレベルになってきたので、ほか作業の進行を遅らせてでも対処しないといけなくなった。
・雑草管理は1つ1つ丁寧に対処しないと、破綻のリスクありと痛感…
コメント