【脱サラ就農に役立つ!】ChatGPTを活用した栽培計画の立て方とGoogleカレンダー連携術

新規就農
新規就農者
新規就農者

農業を始めるなら多品種少量栽培にチャレンジしてみたいけど、
栽培計画を管理しきれなくなりそう。何かいい方法ないかな?

こんな人のための記事です。

Biwako
Biwako

AIを活用すれば、初心者でも栽培計画を短期間で
精度高く作成することも可能です!

新規就農者
新規就農者

AIってChatGPTとかってやつ?
なんかすごいらしいけど僕は文系だしよくわからないなー

Biwako
Biwako

私も理数系ではないですが、使ってみるととても便利です!
AIエンジニアの人のように使いこなせているわけではないですが、
それでも十分役にたっています。

新規就農者
新規就農者

なるほど。。でも農業なんて経験が大事なんだから、畑に出たことがないChatGPTに何ができるの?やっぱり先輩農家の話を聞かないと。

Biwako
Biwako

もちろん先輩農家からの学びは大事です。でもAIにも得意分野はあります。
例えば、「住んでいる地域の過去20年分の気象データを調べて、90%の確立で最低気温が10℃を上回る日を播種日に設定して」って言われたら、、?

新規就農者
新規就農者

えーっと、統計みてExcelに数字を打ち込んで期待値計算して、、、
確かにそれは人間よりAIの方が得意そうだね、、!

Biwako
Biwako

この記事では、ChatGPTを活用して栽培計画を立て、
それをGoogleカレンダーに5秒で反映する方法をお話します!

スモールスタートで農業を始める人が直面する課題

農業をスモールスタートで始める場合、本業との両立が課題となります。限られた時間の中で効率的に栽培計画を立て、確実に遂行するためには、計画の精度と実行管理が重要です。

本業があるので限られた時間で計画を立てる必要がある

脱サラして農業を始める人のなかには、本業を続けながらスタートするケースも多いです(当ブログでも副業としてのスモールスタートを推奨しています)

そのため、農作業に割ける時間が限られており、無駄な時間を極力省いた計画策定が求められます。たとえば、会社員として週5日働いている場合、農作業ができるのは早朝や夜間、そして週末のみになります。この状況で、種まき・定植・追肥・収穫などの作業を効率的にスケジュール化しなければ、収穫期のズレや作業遅延が発生し、経済的な損失にもつながりかねません。

Biwako
Biwako

私の場合、本業で平均8~9時間は働いていたので、
農業の時間を捻出するのが本当に大変でした

従来の方法では、栽培スケジュールを紙のノートやExcelで管理することが多いですが、この方法は作業計画の修正がしにくく、変更が発生するたびに時間を割かなければなりません。さらに、農業の経験が浅い場合、適切な播種時期や追肥のタイミングを調べるだけでも膨大な時間を要します。その結果、計画を立てること自体が負担となり、作業が後回しになってしまうことも少なくありません。

このような課題を解決するために、ChatGPTを活用することで、短時間で適切な栽培計画を作成し、農作業の効率を最大化することが可能になります。

計画通りに進められないとリカバリーがきかない

農業は天候や生育状況によって計画通りに進まないことがよくあります。例えば、長雨や急な冷え込みにより、播種や定植が予定通り進まない場合があります。また、病害虫の発生によって作物の生育が遅れ、追肥や収穫時期が後ろ倒しになることもあります。しかし、本業があるとこうした遅れをすぐにリカバリーするのは難しく、週末まで待つとさらに状況が悪化する可能性があります。

また、農業はシーズンごとのサイクルがあるため、計画がずれると次の作付けにも影響を及ぼします。例えば、夏野菜の収穫が遅れると秋冬野菜の播種タイミングが後ろ倒しになり、結果的に次の収穫量が減少してしまうこともあります。限られた時間の中でこうした問題を最小限に抑えるには、事前に余裕を持ったスケジュールを作成し、進捗を見ながら適宜調整する仕組みが必要です。

Biwako
Biwako

スモールスタートの場合、小さな圃場を最大限活用して様々なTry&Errorを重ねることが重要です。小さな遅れが半年先まで影響し続けるのは致命的。。

ChatGPTを活用すれば、あらかじめ気象データや過去の生育履歴を考慮した計画を立てることが可能です。例えば、「滋賀県○○地域の過去20年の気象データを基に、最適な播種時期と収穫スケジュールを提案して」といった指示を出せば、天候リスクを見越したスケジュールを作成できます。また、作業ごとの優先順位を考慮したリスケジュールも可能で、「定植が1週間遅れた場合の修正スケジュールを作成して」と指示すれば、遅延を最小限に抑える最適なプランを提示してくれます。

このように、ChatGPTを活用することで、突発的なトラブルにも柔軟に対応できる栽培計画を立てることができ、限られた時間の中でも着実に農業を進めることが可能になります。

一般的な栽培計画策定の課題

情報収集に時間がかかる

適切な栽培計画を立てるには、さまざまな情報を収集しなければなりません。例えば、種苗メーカーの栽培マニュアル、過去の生育データ、地域の気象条件など、信頼できるデータを集めることが必要です。しかし、これらの情報を一つひとつ手作業で調べるのは非常に時間がかかります。また、インターネット上には信頼性の低い情報も混在しているため、どの情報を参考にするべきかを判断するのも難しい課題です。

特に初心者にとっては、必要な情報を見極めるのが困難です。たとえば「トマトの栽培適温は何度か?」というシンプルな質問一つとっても、回答がばらつくことが多く、地域によって推奨される温度も異なります。そのため、信頼できる情報源を特定し、効率よくリサーチを行うスキルが求められます。

作業スケジュールを手動で管理するのが大変

栽培計画を作成した後、日々の作業スケジュールを手動で管理するのも大きな負担になります。播種、定植、追肥、病害対策、収穫など、作業ごとに細かいスケジュールが必要ですが、紙のノートやExcelで管理すると、変更や修正が発生するたびに手間がかかります。特に複数の作物を同時に栽培する場合、それぞれの作業タイミングを管理するのは非常に複雑になります。

例えば、トマトの追肥は2週間ごと、レタスは3週間ごとといった細かいスケジュールを守らなければならず、これを手動で記録し続けるのは困難です。さらに、忙しい日常の中ではスケジュールを見落としがちで、結果的に作業漏れが発生するリスクも高まります。

計画を作成しても実行の抜け漏れが発生する

せっかく計画を立てても、実際にその通りに進めるのは容易ではありません。農作業は天候や体調などに左右されやすく、予定していた作業を忘れてしまうこともあります。特に初心者の場合、いつ何をすべきかを覚えておくのは難しく、実行漏れが発生しやすいです。その結果、適切な時期に作業が行われず、生育不良や収量の減少につながることもあります。

このような課題を解決するために、ChatGPTを活用した栽培計画の自動化が有効です。次のセクションでは、その具体的な方法について解説します。

Biwako
Biwako

Excel (スプレッドシート)を使ったスケジュール・タスク管理は、移動や外作業が多い農業とは相性があまりよくないと思います。PCと常時向き合うデスクワークだとかなり有用なのですが。

ChatGPTを活用した栽培計画の効率化

膨大な情報から優先度をつけてリサーチができる

ChatGPTはインターネット上の膨大な情報をもとに、優先順位をつけてリサーチできます。例えば、「タキイ種苗のマニュアルを参考に、最適な播種時期を提案して」と指示すれば、信頼性の高い情報をもとに適切なスケジュールを作成できます。特に、情報が多すぎて取捨選択が難しい場合でも、ChatGPTが要点を整理し、必要な部分だけを抽出してくれるため、リサーチにかかる時間を大幅に削減できます。

Biwako
Biwako

私はいつもタキイ種苗・サカタのタネの情報を優先して調査するよう
ChatGPTに指示出ししています

地域にあわせたカスタマイズができる

一般的な栽培マニュアルは全国向けに作成されていますが、地域の気象条件や土壌の状態により、最適な栽培スケジュールは異なります。ChatGPTを活用すれば、「滋賀県○○地域の過去20年の気象データを考慮して最適な定植日を設定して」といった指示を出すことで、地域に特化した栽培計画を作成することが可能です。また、特定の害虫の発生リスクや降水量を考慮し、栽培時期の調整を行うことで、より実用的な計画を立てられます。

Biwako
Biwako

種苗メーカーのHPでも書籍でも、寒冷地・中間地・温暖地といったザックリとした括りで栽培スケジュールを示していることが多いですよね

Biwako
Biwako

種苗メーカーのHPからは「発芽適温」などの具体的な数値ベースの情報を収集させて、それと居住地域の気象統計とを突き合わせてもらうのが精度を高めるポイントだと思います

精度が低ければ追加の要件を加えて改善できる

ChatGPTの強みは、フィードバックをもとに改善を重ねられることです。例えば、「もう少し早い収穫を目指した場合のスケジュールを出して」といった追加指示を出せば、最適な修正案を提案してくれます。試行錯誤を繰り返しながら、より実用的な計画を作成できます。さらに、天候や害虫リスクのデータを加味しながら、最適な変更点を提示できるため、初心者でも失敗を減らすことが可能です。

Biwako
Biwako

AIが出す答えは完璧とは限らず、時には誤情報もあります(ハルシネーションと呼ばれます)。怪しい時はどんどんツッコんで、要件を細かく伝えて精度を上げるのが重要です。

Googleカレンダーに適した形式でCSV出力ができる

計画遂行においては、普段の生活の中に”自然と”スケジュールチェックが組み込まれることが重要です。Googleカレンダーなら、普段のスマホを開くという動作とスケジュール確認が自然と連動するため、計画の確認がスムーズに行えます。一方、Excelなどを使用する場合、「Excelを開く」という動作を生活の中にアドオンしなければならず、習慣化の負荷が大きくなります。

ChatGPTはGoogleカレンダーにインポートしやすいCSVフォーマットでスケジュールを出力できます。これにより、作業スケジュールをデジタル管理し、リマインダー機能を活用して作業漏れを防ぐことが可能になります。例えば、「定植日や追肥日をリマインダー付きで登録」といった形で、日々の作業を確実に実行する仕組みを構築できます。

Biwako
Biwako

日常の動作(スマホを開く)の中でスケジュールが把握できる、
これが脳のリソースを消費せずに管理を続けられるポイントです

ChatGPTを活用した栽培計画の作り方

Chat GPTにログイン(またはアカウント作成)

まず、ChatGPTを利用するには、公式サイト(chat.openai.com)にアクセスし、アカウントを作成またはログインする必要があります。アカウント作成にはメールアドレス、Googleアカウント、またはMicrosoftアカウントが使用できます。無料版でも利用可能ですが、精度の高い計画を作成するにはChatGPT Pro(GPT-4)の利用をおすすめします。Pro版では、より複雑なデータ処理が可能で、長期的なスケジュール作成にも対応しやすくなります。

アカウント作成後、ダッシュボードにアクセスすればすぐにChatGPTの利用を開始できます。スマートフォンアプリも提供されているため、移動中でも計画の確認や修正が可能です。

プロンプト(指示)を入力

ChatGPTを活用するには、明確なプロンプト(指示)を入力することが重要です。以下に、私が中玉トマトのスケジュールを立てたい時のプロンプト(指示)の一例をお示しします。

あなたは熟練の農業者で、トマト栽培の専門家です。

 #中玉トマトの栽培スケジュールをGoogleカレンダーにインポートできるCSVファイルとしてダウンロードできるようにしてください。
 #「リサーチしてください」と指定のある項目は、私の栽培条件に最適なものをリサーチした上で設定してください。
 #リサーチにおいては、大手種苗メーカー(タキイ・サカタ)の情報を優先してください。

【栽培品種】フルティカ
【栽培地域】滋賀県●●市▲▲地域
【栽培方法】 露地栽培
【育苗環境】 定植までは簡易温室で育苗可
【作業工程】 リサーチしてください(気温・地温・降水量・霜リスクを考慮し適切なスケジュールを設定。各工程は初心者が迷いなく必要資材を購入、作業できるレベルで具体的に記述)
-土づくり
– 播種
– 発芽管理
– 育苗(鉢上げまで)
– 鉢上げ
– 育苗(定植まで)
– 定植 – 支柱立て ※1本仕立てとします
– 芽かき
– 誘引
– 摘果
– 摘芯
– 草勢管理
– 追肥
– 収穫
– 下葉かき
– 病害虫防除
– その他必要な項目があれば追加 

 出力フォーマット:
#GoogleカレンダーにインポートできるCSVファイルをダウンロードできるようにしてください
#カラム:Subject, Start Date, End Date, All Day Event, Description
#各作業を適切な日付でスケジュール化
#Descriptionは徹底的に定量的に、具体的に記述 ※特に重要
#追肥や誘引などの定期作業は、実施回数分だけ行を分ける   ※追肥が1カ月おきで計3回なら実施日ごとにSubjectを設定
#Subjectの冒頭には(フルティカ)と記載  

このプロンプトもプロのAIエンジニアからすれば至らぬところが色々あるのでしょうが、
ChatGPTから1発目で返ってきた回答がこちら↓
それなりに使えるレベルではないでしょうか?

Biwako
Biwako

最初の回答からそれなりの精度のものが出ました。
気になるところはChat GPTに修正を依頼して精度を上げればOK。

プロンプトには唯一の正解はありません。
自身の知識・経験に応じてわからないことを聞けばよいという気持ちで、自由に使ってみてください。
なんなら「あなた(ChatGPT)に栽培計画を助けてほしいです。どのようなプロンプトを書けばあなたはスムーズに動けますか」と聞いてしまってもよいのです。

もちろん、私の上述のプロンプトをコピーして使っていただくのでもOKです!

ChatGPTが作成したスケジュール案を確認・修正

ChatGPTが作成したスケジュール案は、基本的に参考になるものの、必ずしも完璧ではありません。時には情報が不十分だったり、現実には難しい提案が含まれていることもあります。そのため、出力された内容をそのまま使うのではなく、自分の状況に合っているか確認し、必要があれば修正を依頼しましょう。
例えば、日程が現実的でない場合や、根拠のない情報が含まれている場合は、具体的な修正点を指示するとより良い結果が得られます。ChatGPTを活用する際は、あくまで「補助」として使い、最終的な判断は自分で行うことが重要です。

Biwako
Biwako

「怪しいな?」と思ったらすぐにツッコみましょう。
AIは疲れずに何度でも修正に付き合ってくれます

Googleカレンダーにインポート

最終的に完成したスケジュールをCSV形式で出力し、Googleカレンダーにインポートすることで、日々の作業を見える化できます。Googleカレンダーを活用することで、スマホやPCからいつでもスケジュールを確認でき、リマインダー機能を活用して作業の抜け漏れを防ぐことができます。

インポート手順としては、まずChatGPTが出力したCSVファイルをダウンロードし、Googleカレンダーの「設定」→「インポート」からアップロードするだけです。

以下、ChatGPT Proを使用した場合の手順を示します。

① ChatGPTからCSVファイルをダウンロードします

② Googleカレンダーの「設定」をクリック

③ 「設定」内の左のカラムで「インポート」を選択し、右側に出てくる「パソコンからファイルを選択」にてダウンロードしたファイルを選択。これで完了です!

ChatGPTを活用して農業のスモールスタートを成功させよう

スモールスタートで農業を始める場合、限られた時間とリソースの中で最大限の効率化を図ることが重要です。そのためには、栽培計画の策定と実行管理をスムーズに行う仕組みが必要不可欠となります。ChatGPTを活用すれば、情報収集の手間を削減し、地域の気候や土壌条件に適したカスタマイズされた計画を作成することができます。

また、計画の精度が低ければ簡単に修正し、より実践的なスケジュールへと最適化できます。さらに、Googleカレンダーと連携することで、日々の作業をスマホで確認し、自然とスケジュール管理ができるようになります。Excelなどの従来の方法では「データを開く」手間が発生しますが、Googleカレンダーなら普段のスマホ操作と連動し、作業の確認を無理なく習慣化できるのも大きなメリットです。

ChatGPTを活用すれば、農業のスモールスタートにおける不安要素を軽減し、より確実に作業を進めることが可能になります。今後の農業経営において、デジタルツールを活用したスマートな管理が求められる中で、ChatGPTのようなAI技術を積極的に取り入れることで、持続可能で成功する農業経営を実現できるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました